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阪神・ドラ8石井大 育ドラ1岩田将の紹介と期待されること [ドラフト会議2020]


 本記事では2020年阪神ドラフトシリーズの最終回として、阪神タイガースが2020年プロ野球ドラフト会議において8位で指名した石井大智投手と育成1位で指名した岩田将貴投手を紹介し、期待されることを述べる。

 ドラフト8位の石井大智投手は、四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグスから入団する23歳右腕だ。身長175cmとプロの右投手としては大きくないが、85kgとがっちりした体型をしており、映像を見る限り、腕の振りも良いため、重い球を投げられているという印象だ。それに加え、変化球も縦に大きく割れるカーブと鋭く落ちるシンカーが印象的だ。昨年は独立リーグで先発をしていたため、阪神でも中継ぎに加え、先発も視野に入れてプレーするだろう。

 そのような石井大智投手を、筆者はいい意味でドラフト8位で指名するようなレベルの投手ではないように思う。独立リーグの選手ということがドラフトの順位に多少なりとも影響したのかもしれない。しかし、一度プロに入ればドラフトの順位など関係ない。筆者は、石井大智投手のタイプ的にはまずは、1イニング限定で思い切り腕を振って投げる中継ぎ投手が向いているように思う。また、その方がカーブ、シンカーがウイニングショットとして活きるようにも思う。年齢が大卒の選手よりも1つ上の学年ということもあり、1年目から勝負をかけてくると思われる。今季、石井大智投手が中継ぎ投手として1軍の甲子園のマウンドで投げる姿を見れる可能性も大いにあるだろう。

 育成ドラフト1位の岩田将貴投手は九州産業大学から入団するサウスポーだ。最大の特徴は、インステップしてサイドから投げる変則の投球フォームだ。典型的な左打者を嫌がらせる投手といえるだろう。

 そのような岩田将貴投手に期待することは、いち早く支配下を勝ち取り、左キラーのリリーバーとして活躍することだ。現在、阪神にそのような役回りの投手はいないため、チャンスは十分にある。同じチーム・ポジション・名字の岩田稔のように息の長い投手になってもらいたい。

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阪神・ドラ6中野 ドラ7髙寺の紹介と期待されること [ドラフト会議2020]


 本記事では2020年阪神ドラフトシリーズの5回目として、阪神タイガースが2020年プロ野球ドラフト会議において6位指名した中野拓夢選手、7位指名した髙寺望夢選手の紹介と期待されることを述べる。

 ドラフト6位の中野拓夢選手は三菱自動車岡崎に所属する24歳の内野手だ。映像を見る限り、右投げ左打ちで体格は171cm69kgということが物語っているように、典型的な守備、スピードが売りの内野手と思われる。守備位置は遊撃手がメインであるようだが、その動きを見ると十分セカンドも守れそうだ。基本的に守備は堅い選手だとは思うが、先月25日の都市対抗野球、JR東日本戦では不安定な場面も見受けられたりしたため、同じ社会人野球出身の守備の名手・源田の守備力までをイメージするのは過剰な期待かなと思われる。ここまで、守備の話をしてきたがバッティングも光るものはあるようで、近本のように直球を引っ張る打球も映像の中で確認できた。

 そのような中野選手を獲得したということは、首脳陣は今年守備に安定感が出てきた木浪に総合力として完全には満足しておらず、来季から中野選手に遊撃手のレギュラー争いをしてほしいと本気で考えているということであろう。確かに中野選手が入団早々遊撃手のレギュラー争いに加わる可能性は十分ある。足を活かした守備・打撃・走塁をキャンプやオープン戦でアピールできれば木浪と差別化でき、開幕ショートの座を奪っているかもしれない。中野選手には1年目から勝負してもらいたい。

 ドラフト7位の髙寺望夢選手は上田西高校の内野手だ。178cm75kgと遊撃手としては決して小さくはなく、走攻守全てにおいて評価されている。確かに映像を見る限り、足の速さ、バッティングの柔らかさと力強さを感じる。

 今後大きく育てていくことができれば、鳥谷に近い選手になれるかもしれないと思わせてくれる選手だ。同じ遊撃手で学年が1つ上の遠藤、2つ上の小幡と切磋琢磨して小さくまとまることなく着実に成長していってもらいたい。 

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阪神・ドラ4榮枝 ドラ5村上の紹介と期待されること [ドラフト会議2020]


 本記事では、前々回のドラフト1位・佐藤輝明選手、前回のドラフト2位・伊藤将司選手とドラフト3位・佐藤蓮選手の記事に引き続いて、阪神タイガースが2020年プロ野球ドラフト会議において4位指名した榮枝裕貴選手と5位指名した村上頌樹選手の紹介と期待されることを述べる。

 ドラフト4位の榮枝裕貴選手は、立命館大学の右打ちの捕手だ。最大の売りは肩の強さのようだ。たしかにセカンドへのスローイング映像をみると、肩の強い捕手だなという印象は受ける。イメージとしては打撃型の捕手というよりは守備型の捕手という感じであろう。ただ、バッティングも皆目ダメということではなさそうだ。

 阪神が榮枝捕手を指名したとき、筆者は正直驚いた。今のタイガースの捕手事情を考えれば、高卒の捕手を獲っておくことは想像できるが、大卒の捕手を獲りにいく必要はないと思っていたからだ。ただ、実際に獲ってみて、榮枝捕手が梅野・坂本・原口という今季までは固定化されていた1軍捕手に緊張感を与える活躍をみせることができれば、チームとってプラスであろうという考えに至った。そのため、榮枝捕手にはまずはそういった活躍を期待したい。それと、これは考えすぎなのかもしれないが、球団は来季FA権取得が見込まれる梅野の他球団への流出を現実的に危惧しているのではないかとも少し思った。というのも筆者自身も、梅野に対する首脳陣の最近の扱いを見ていて、これではFAで出ていかれても文句は言えないなと心のどこかで思っているからだ。もちろん、坂本も原口も良い捕手だとは思うが、特に今季開幕当初のキャッチャーローテーションは結果も良くなかったが結果にかかわらずいかがなものかと思わざるを得なかった。

 話をドラフトに戻そう。ドラフト5位の村上頌樹選手は、東洋大学の右投手だ。身長は174cmとプロの右投手としては低い方で、映像をみる限り、直球も140kmを少し超すぐらいとびっくりするような球を投げるわけではないが、指にかかったときの直球には威力を感じる。また、変化球も多彩なようで、その中でも特に縦に大きく割れるカーブはプロでも良いアクセントになるのではないかと思う。制球が乱れて自滅するようなタイプでもないようなため、伸びしろもあるが完成度は高い投手という印象だ。先発向きで、阪神で言えばフォームは違うが秋山に似たタイプであるように感じる。

 村上投手には怪我の影響がなければもっと上の順位で消えていたであろうという評価もあるようだが、筆者としてはこの順位で獲れたからこそ良い指名となったという印象だ。まずは、怪我の再発に注意して焦らず調整してもらい、将来的には先発ローテーションの一角を担う投手になってもらいたい。

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阪神・ドラ2伊藤将司 ドラ3佐藤蓮の紹介と期待されること [ドラフト会議2020]


 本記事では前回の佐藤輝明選手の記事に引き続いて、阪神タイガースが2020年プロ野球ドラフト会議で2位指名した伊藤将司選手と3位指名した佐藤蓮選手の紹介と期待されることを述べる。

 2位指名の伊藤将司選手はJR東日本に所属する現在24歳の左投手だ。身長は178cmとプロの投手にしては高くない方ではあるが、先月25日に行われた都市対抗野球の三菱自動車岡崎戦でのピッチングをみる限り、変化球を駆使して抑えていく投手のように感じた。いわば、良くも悪くも完成された技巧派投手という印象だ。完成されているということはある意味社会人らしい投手とも言えるかもしれない。直球も含めて球種は多彩なようだが、特に目を引いたのはカーブだ。今季の日本シリーズでも感じたことだが、今プロ野球界ではカーブが再び脚光を浴びているように思う。巨人の選手も日本シリーズではソフトバンク投手陣のカーブにきりきり舞いであった。伊藤将司投手のカーブがソフトバンク投手陣並みのレベルには達していないようには思うが、せっかく持っているため、うまく活用していってほしいと思う。また、その試合では114球で9回まで一人で投げ抜き、完投勝利を挙げた。このことから、1試合における先発としてのスタミナはすでに身につけているように思う。

 そのような「即戦力」と言うべき伊藤将司投手への期待はもちろん来季から先発ローテーションに入ってもらうことだ。ただ、過度な期待は1年目であるし、期待通りでなかったときの反動が大きいため避けた方が良いだろう。筆者は個人的に来季先発として5勝挙げてくれれば御の字ではないかとみているが、ファンの方もそれぐらいの心持ちでみておいた方が精神的にも良いかもしれない。

 3位指名の佐藤蓮選手は上武大学の188cm、101kgと大柄な右投手だ。最速155キロの触れ込み通り、映像を見る限りたしかに直球の速さと、勢いのようなものは感じる。それに加えて落ちる球もあるように見受けられたため、そのコンビネーションをさらに磨いていくことができれば、プロで活躍する可能性を感じる。

 ただ、佐藤蓮選手は先ほど紹介した伊藤将司投手とは違って、制球力に多少の不安があるなど課題も見受けられるため、大卒投手ではあるが、即戦力というよりこれからの成長が期待される投手のように映る。もちろんまずは、先発投手を目指してほしいが、先ほど述べたように速球と落ちる変化球があるため、そのコンビネーションを活かして勝ちパターンのリリーフを目指してみても面白いように思う。

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阪神・ドラ1 佐藤輝明の紹介と期待されること [ドラフト会議2020]


 阪神タイガースは2020年プロ野球ドラフト会議において支配下で8人、育成で1人を指名した。そこで、本記事からその9名を1位から順番に紹介するとともに期待されることを述べる。

 1位指名では事前にかなりの競合が予想されていた近畿大学の佐藤輝明選手を指名した。このことから、球団の佐藤輝明選手に対する他のドラフト候補とは比べ物にならない評価の高さをうかがえるが、筆者は個人的に本記事の前の記事で述べた理由から、1位指名は中央大学の牧選手がいいのではないかと考えていた。しかし、結果的に矢野監督が4球団競合の中、佐藤輝明選手の交渉権を引き当てたため、これはこれで良かったと思う。
 
 佐藤輝明選手は皆様ご承知の通り、何と言っても恵まれた体格から放つ長打が魅力の選手。足の速さもあるようで、守備は現時点でサード、ファースト、そして外野ができるということだ。近畿大学の監督はプロで内野を守らせてあげてほしいと発信しているようだが、本人は現時点では、まずはポジションへのこだわりよりも試合にでることが最優先だと考えているようだ。ポジションのことは、もちろん最終的には矢野監督が決めることであるが、筆者はサードに今年飛躍した大山がいるが、外野は不足感が否めないというチーム事情を考えると、佐藤輝明選手には外野手としてスターになってもらいたいと思う。プロ野球界全体を見渡すと、イチロー選手や松井秀喜選手など外野手の大スターもいる。そのため、佐藤輝明選手にはプロ生活が外野手からスタートしても気落ちせずに逆に向上心をもってプレーしてもらいたい。ちなみに、サード、外野を守れる選手が積極的に一塁手になる必要はないと考えるため、その選択肢はここでは外してお話しした。

 最大の魅力であるバッティングに関しては、とりあえずは長所の長打力をどんどん磨いていってほしいと思う。最初のうちに結果がでなくても当てにいったりして小さくまとまってほしくない。初めのうちはそこだけを押さえておけばいいのではないかとまで思うほどだ。様々な意見あるいは起用法があると思うが、筆者はもちろんキャンプ・オープン戦で猛アピールすれば、1年目の開幕から1軍で使うべきだとは思うが、そうでなければ無理して1軍で使わずにまずは2軍で基礎固めする方が佐藤輝明選手の場合はいいのではないかと考える。そこで2軍の指導者が重要になってくるのだが、来季、今季は2軍打撃コーチを務めた北川コーチが1軍に昇格するのに伴い、2軍に長打力が売りの選手に、適切に教えることができる指導者がいるのかということが疑問であり、重大な不安要素だ。このことは、同じタイプの井上にも影響しかねないため、心配ではあるがもはや大丈夫であることを願うしかない。

 いずれにしても、非常に楽しみな選手がタイガースに入ってきてくれたことは周知の事実だろう。筆者もそのうちの1人だが、早くも細かい打順こそまだ見えてこなくても大山・井上・佐藤輝明のクリーンアップを描いているファンも少なくないのではないだろうか。

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