阪神 1-4 巨人 (8月5日、阪神甲子園球場)

 阪神タイガースは先発の藤浪が3回に先制点を許すと、6回にはその藤浪のエラーがきっかけでピンチを迎え、4番岡本に2点タイムリーツーベースを打たれるなどこの回3失点、打線はようやく8回に糸井のショートゴロの間に1点を返すが続く満塁の大チャンスで4番大山があっけなく凡退し、そのまま敗戦。これで首位・巨人とのゲーム差は7となった。

 今日の試合の注目点は2つ。1点目は3失点した6回、先頭打者戸郷の打球を藤浪が後逸した場面だ。昨日の記事で巨人相手の拙守は敗北に直結すると述べたが、案の定結果的にそうなってしまった。独走態勢の首位のチームともなれば1つのミスも許してくれない。

 もう1つはここ一番での大山と岡本の差、つまり4番の差だ。巨人の4番・岡本は是が非でも追加点が欲しい1点差の6回2アウトランナー1、3塁の場面で、藤浪の渾身の外角に決まった157キロの速球を逆らわず鮮やかに打ち返し、2点タイムリーツーベース。まさにこれぞ4番という一打だ。一方、阪神の4番・大山はチームが1点をもぎ取り、なおも長打で同点、ホームランで逆転の8回2アウト満塁の場面で相手投手大竹の真ん中高めに浮いてきたスライダーを打ち損じ、ショートゴロ。反撃のムードは一気に絶たれた。阪神の選手を他球団の選手と比較するようなことはあまり有意義なことではないかもしれないが、今日の試合はどうしても4番の差が目に付いた。はっきり言えば4番の差が勝敗を分けたといっても過言ではない。4番はそれぐらいの大きな責任を負う特別なポジションなのだ。大山にはこのカードの最後の試合となる明日の試合で、借りを返してもらいたい。


にほんブログ村 野球ブログ 阪神タイガースへ
にほんブログ村