タイガースブログ

阪神タイガースについて書いているブログです。

2019年10月

阪神タイガースについて書いているブログです。

阪神の高校生中心のドラフトと矢野監督の勇気

阪神タイガースは10月17日に行われたドラフト会議で6人の選手を指名した。また、育成ドラフトでも2選手を指名した。

1巡目は星稜高校の奥川投手を指名するも、ヤクルト、読売と競合。抽選の結果、奥川投手の交渉権はヤクルトが手にした。奥川投手の交渉権を外した阪神は、創志学園高校の西純矢投手を指名。かなりの重複が予想されたが、単独指名に成功し、交渉権を獲得した。奥川投手の交渉権獲得に挑戦した上で、西投手の交渉権を得ることができたのは非常に良かったし、ラッキーであったと思う。

西投手は多くの方がご存知の通り、2年生の夏に甲子園を沸かし、3年生の今年はU-18代表で大車輪の活躍をした本格派右腕である。彼の持ち味は最速154キロの速球、大きく曲がるスライダーやカーブなどであるが何といっても一番の魅力は打者にむかっていく闘志である。厳しいプロの世界で戦っていき、勝者になるには、絶対に相手に負けないという凄まじい闘志が欠かせない。彼はその片鱗をすでに高校生の内から見せているので、プロへの適応も早そうだし、将来が非常に楽しみな投手である。また、彼は阪神の西勇輝と遠戚であるということからも虎との縁があったのだと感じる。虎のエースにとどまらず、日本を代表する投手になるポテンシャルがあると思うので、是非そうなってもらいたい。

2巡目は履正社高校の井上広大選手。こちらも甲子園を沸かした有名な外野手である。彼の魅力は何と言っても長打力。高校通算49本塁打で、今年の夏の決勝では奥川からホームランを放っている。また、肩の強さも大きな武器である。長年タイガースにいない生え抜きの長距離砲。彼には読売の岡本のようなスラッガーになってもらいたい。

3巡目は横浜高校の及川雅貴投手。彼は、佐々木、奥川、西とともに高校BIG4と呼ばれる大型左腕である。サウスポーながら、150キロ越えの直球を投げれるという将来性たっぷりの本格派左腕である。一からじっくり育成し、将来的には左のエースになってもらいたい。

4巡目は東海大相模高校の遠藤成選手。彼は遊撃手であるが高校時代は投手もやっており球速は145キロを記録している。このことからわかるように彼は良い遊撃手に必要不可欠な肩の強さがある。また、打撃も高校通算45本塁打と長打力があり、阪神にいないスラッガータイプの遊撃手として成長することを期待できる選手である。

5巡目は中京学院大中京高校の藤田健斗捕手。2塁への送球が最短で1秒79。この数字はプロでもトップレベルのものである。このことから分かる通り強肩が武器の捕手である。将来的には、梅野の後を継ぐ捕手に成長してもらいたい。

6巡目は東海大学九州キャンパスの小川一平投手を指名した。

育成ドラフトでは1巡目で大阪商業大学の小野寺暖選手、2巡目で静岡大学の奥山皓太選手を指名した。どちらとも外野手である。育成契約といえど、阪神の外野陣の高年齢化、層の薄さを考えれば十分チャンスはある。

全体的に見れば、甲子園を沸かせた高校生中心の将来が非常に楽しみなドラフトとなった。彼らが一軍の舞台に早く出てくれるに越したことはないが、3年~5年のスパンをかけてじっくり育成していけば良いと思う。最後に、この将来性を見越したドラフトを実現させた矢野監督に賛辞を送りたい。どうしても現場の指揮官は即戦力を求めがちである。そこを我慢してタイガースの輝かしい未来を優先した矢野監督の勇気ある決断は今回指名した選手がどのような結果になろうとも称賛に値するものである。

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阪神CS敗退もこの戦いは来季に繋がってくる!

CSファイナルステージ第4戦
阪神 1- 4 読売 (10月13日 東京ドーム)

CSファイナルステージ第4戦、阪神は読売に完敗。この敗戦により、阪神のCS敗退が決まり、2019年シーズンが終了となった。

試合は2回、阪神が糸原の犠牲フライで前の試合に続いて、幸先よく先制点を挙げる。

序盤から好投を続けていた西は5回、先頭岡本に手痛い一発を浴び、スコアを振り出しに戻される。

続く6回には、2アウトランナー3塁の場面から丸にまさかのセーフティスクイズを決められ逆転される。

次の7回には代わった岩崎がゲレーロに2ランホームランを献上し、万事休す。

9回2アウトから今季限りで退団する鳥谷を代打に送ったが、セカンドゴロに倒れ試合終了。打線はわずかヒット2本に終わった。

これで2019年シーズンは終了。今季優勝した読売との差を改めて感じるシリーズだった。


まずは選手の皆さん、首脳陣、そしてファンの皆さん、様々なことがあったシーズンお疲れ様でした。読売とのファイナルステージは厳しい戦いとなりましたが、タイガースの現在地を知れる良い経験になったと思います。

そして何より、このファイナルステージに来るまでの戦いはとてもとても立派でした。この戦いは来季以降に絶対繋がってくると思うし、繋げなければならないと思います。CSを戦ったことにより、足りない部分を皆、痛感したはず。来季以降の優勝のためには、ファイナルステージでの悔しい経験を活かした各選手の成長、ドラフトや新外国人選手補強などの戦力アップが必須です。

最後に鳥谷敬選手。阪神タイガースでの16年間本当にお疲れ様でした。来季以降の他球団での活躍を期待しています。

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阪神土俵際で意地の1勝、12日の中止は阪神に有利

CSファイナルステージ第3戦
阪神 7-6 読売 (10月11日 東京ドーム)

第1戦、第2戦を落とし、読売に日本シリーズ進出王手をかけられていた矢野阪神が再び土俵際で、猛虎の意地を見せた。

阪神にとって負けたらあっさり三連敗で敗退という試合に原巨人は高卒ルーキー戸郷を先発に抜擢。

虎の名にかけて絶対に負けられない試合は3回、梅野がその戸郷から格の違いを見せつける豪快なレフトスタンドへのソロホームランを放ち、このシリーズで初めて阪神が先制点を挙げる。

しかし3回、先発青柳からバトンを受けたガルシアが岡本、阿部にタイムリーヒットを許し、あっという間に逆転されてしまう。

さらには4回、代わった島本が陽にソロホームランを打たれ巨人が追加点。阪神にとって非常に嫌な展開となるが、その直後の5回、猛虎打線がようやく爆発する。代わった高木から、高山がらしさ全開の体勢を崩しながらのタイムリー、今日ホームランの梅野がタイムリー、そして一点差の一打逆転の満塁で近本が走者一掃のタイムリースリーベースを放ち一挙逆転に成功。このシリーズでストレスがたまりにたまっていた阪神ファンも大声援で、大爆発となった。

このまま逃げ切る展開に持ち込みたがったが代わったドリスが岡本に痛恨の2ランホームランを浴び、一気に振り出しに戻されてしまう。

試合は膠着し迎えた9回。このCS非常に苦しんでいた大山が悔しさを晴らす逆方向へのホームランを放ち、ついに勝ち越しに成功する。

最後は8回からマウンドに上がっていた藤川が回跨ぎで、中軸の坂本、丸、岡本を完璧な投球でシャットアウトし、ゲームセット。阪神が土俵際で意地を見せた。明日の試合は台風のため中止に。次の試合は13日の15時30分開始が予定されている。

負けたらシリーズ敗退、しかも相手投手が今季僅か1勝の高卒ルーキーという阪神にとって色々な意味合いで絶対に負けられない試合で勝ててとりあえず一安心だ。

明日は台風で中止となるが、この中止は明らかに阪神に有利であろう。その理由は3点。1点目は中継ぎ陣の休養である。中継ぎの質では阪神が圧倒しているが、皆疲れている。そんな時にあるはずがなかった休養日ができたため疲れを軽減できる。敵も休養できるが、元々の実力が違うため休養前の休養後の投球の差が阪神リリーフ陣と読売リリーフ陣では全然違うと思われる。

2点目は西の回復である。CSファーストステージで打球を足に受けるも、ファイナルステージでの登板を目指す西にとって1日回復できる時間が増えたのである。

3点目はジョンソンの調整である。妻の出産立ち合いから再来日したジョンソンが1日調整できる。この調整で第4戦に間に合わせてくれると信じている。この崖っぷちでのジョンソンの復帰は、非常に心強いし、中継ぎ運用がより積極的にいけるようになるなどプラスの影響は計り知れない。

この第3戦の勝利は、ただの1勝ではない。この勝利により阪神に様々な追い風が吹く。一個も負けられない状況からの6連勝、ファーストステージ第3戦の勝利、とここまで追い込まれてから驚異の強さを見せてきた矢野阪神。今度は首位読売相手にどこまでその力を発揮できるか。矢野阪神の真価が問われる。

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ドリス、植田、藤川の大活躍でCSファースト突破!ファイナルでもこの戦う姿勢で!

CSファーストステージ第3戦
阪神 2-1 横浜 (10月7日 横浜スタジアム)

阪神が運命の第3戦を2対1の大接戦で勝利し、5年ぶりのCSファイナルステージ進出を決めた。

試合は5回まで白熱した投手戦で両チーム無得点。

試合が動いたのは6回。阪神が国吉の暴投によりラッキーな形で是が非でも欲しかった先制点を挙げる。

しかし、7回。このシリーズ三連投の岩崎を昨日に続き回跨ぎさせ、マウンドに送るが明らかに球がいっておらず、満塁のピンチに。この場面で打者は伊藤光。伊藤光の打球は打った瞬間全員がホームゲッツーだと確信するサードゴロであったが、この日サードに入っていた北條が焦ったのか二回ファンブル。どこにも投げられず、まさかまさかの形で同点を許す。なおも満塁の一打勝ち越しの絶体絶命の場面でドリスにスイッチ。打者は柴田。柴田に7球粘られカウントは2-3。押し出しが許されない場面でバッテリーは強気にスプリットを選択し、空振り三振を奪う。2アウトとなりラミレス監督は大和に代わり佐野を代打に送る。佐野が打った球はセンター近本への真正面のフライ。ドリスが最高の仕事をやってのけた。

ピンチの後にはチャンスあり。1アウトから高山が死球で出ると矢野監督はすかさず植田を代走に。昨日盗塁を失敗していたが臆することなく初球からスタートを切り、悠々セーフ。1アウト2塁となり投手エスコバーが暴投。植田は3塁に。この一打勝ち越しの場面で打者は梅野。梅野が放った打球はセンターへの浅いフライであったが植田はこれまた悠々生還。植田がもぎ取ったと言ってもいいぐらいの1点だ。緊迫した場面で代走としてこれ以上ない結果を出した。

残り2イニング0失点でいけば勝利の阪神は藤川を8回からマウンドに送る。8回はあっさり三人で抑え、迎えた最終回。ここで横浜スタジアムは2年前の横浜とのCSを思い出させる大雨となり、マウンド上の藤川にとって非常に投げづらい状態に。先頭筒香を抑えた後、大雨が影響しロペスに死球。嫌な展開となるが、続く宮崎をファーストフライに打ち取り勝利まであと一人。ラミレス監督は昨日サヨナラホームランを放った乙坂を代打に送るも、藤川がピッチャーゴロに打ち取りゲームセット。阪神がしびれる大接戦を制し、CSファイナルステージ進出を勝ち取った。

この試合も皆よく頑張ったが、特に称賛したいのはドリス、植田、藤川の三人。ドリスの一打勝ち越しの絶体絶命の状況でのパーフェクトリリーフ、植田の快速でもぎ取ったとも言える一点、藤川の大雨の中での魂の回跨ぎクローズ。この3つの内1つでもなければ勝利はなかったかもしれない。それぐらいの大仕事をやってのけた。

これで9日の水曜日からCSファイナルステージを東京ドームに乗り込み、宿敵読売と戦う。CSファイナルステージはやはりこの伝統の一戦が相応しいと思う。そして、伝統の一戦のファイナルステージといえば5年前の圧巻の4連勝が思い出される。首脳陣も選手も必死のパッチで戦い、ムードよくここまで来た矢野阪神。CSファイナルステージでもこの戦う姿勢を最後まで貫き、読売に胸を借りる思いで、正々堂々とぶつかってもらいたい。そして、5年前の歓喜の再現を心から期待する。

頑張れ阪神タイガース!

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阪神 6点差をひっくり返す大逆転劇でCSファイナルに王手 

CSファーストステージ第1戦 
阪神 8-7 横浜 (10月5日 横浜スタジアム)

矢野阪神の勢いは全く衰えていなかった。一時6点差をつけられるも、驚異の粘りで大逆転勝ち。CSファイナル進出に王手をかけた。

試合は初回、CS開幕を託された先発西が筒香にスリーランホームランを献上。続くロペスにもヒットを放たれ、迎えた宮崎の打球は西の足に直撃。ここで西は降板。打者5人に対し、3失点、一つもアウトが取れないという悪夢のような投球となった。ただ、この最悪の流れを緊急登板でマウンドに上がった守屋が0失点で断ち切った。

反撃したい阪神は4回、梅野の犠牲フライで1点を返す。

しかし5回、好投していたガルシアに代わりこの回からマウンドに登った島本がまさかの4失点。この時点で1-7と6点差に。非常に厳しい状況に追い込まれる。

それでも阪神は全く諦めていなかった。7回に木浪の代打タイムリー、北條の阪神ファンが陣取るビジター席に放り込む3ランで4点を返し2点差に追い上げる。

こうなると勢いは完全にタイガースに。続く8回、再び木浪がタイムリーを放ち1点差とする。攻勢は続き、2アウト2、3塁の一打逆転の場面を演出。打者は前の打席ホームランを打った北條。北條が放った打球は前進守備のセンターの頭を越える値千金の逆転タイムリースリーベース。阪神ベンチそしてハマスタの阪神ファンはお祭り騒ぎとなった。

一点差を守りたい阪神は8回に岩崎を投入。岩崎は抜群の安定感で無失点で藤川にバトンをつないだ。バトンを受け取った藤川がリクエストで試合終了が覆るというハプニングがありながらも、無失点で大事な大事なCS初戦を締めた。

これでCSファイナル進出に王手。今の凄まじい勢いを止めないために、明日のゲームで一気に決めたい。

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